北海道の十勝・浦幌町で約18年間実施されてきた独自の子どもを軸としたまちづくりの活動、「うらほろスタイル」。その活動の主役は、子どもたちの自由な発想や意見を真摯に受け止める大人たちと、その後ろ姿を見て育ってきた町の子どもたち。『子どもの想いを受け止める社会』の中で育った浦幌の子どもたちは、大人になった今もふるさとに関わり続けています。
若い人口が増加し続け、若者が農村部から都市に流失する課題に直面している西アフリカ・マリ共和国の自治体リーダーたちは、JICAの研修がきっかけで、浦幌の地域で子どもたちを育てる仕組み『うらほろスタイル』に注目。そこから、国を超えた交流が始まったのです。
『うらほろスタイル』からまちづくりのヒントを見出したマリ共和国出身・日本初の大学の学長となったウスビ・サコ氏。浦幌で始まった『うらほろスタイル』の活動に、子どもたちが育むべき『オーナーシップ』と『エンゲージメント』に繋げるヒントを見つけ、『うらほろスタイル』の基盤を作った近江と親交を深めました。アフリカやマリ共和国が抱える課題を解決する上で、次世代人材を育むことが必要であり、そのヒントが浦幌にあると考えたサコ氏。日本とアフリカという地域や国境を超えた2人の想いが重なり、「一般社団法人SackOmi」を立ち上げ、新たな試みが始まりました。
「一般社団法人SackOmi」では、子どもの想いを受け止める活動を実施する中で、次世代そして100年後に繋ぐ地域・社会づくりを行います。
まずはサコ氏の故郷・マリ共和国から活動を開始し、その後、アフリカひいては世界へと活動を展開していきます。
本プロジェクトでは、クラウドファンディングの実施を通して、浦幌町の独自のまちづくりの価値を発信し、新たな共感者(サポーター)を作りながら、北海道・浦幌町のみならず、マリ共和国、そして、世界中で『子どもの想いを受け止める社会』を実現します。
(参考URL)
SackOmi創設時の新聞記事
https://kachimai.jp/article/index.php?no=626989
https://kachimai.jp/article/index.php?no=627291
ウスビ・サコ氏の想い
https://youtu.be/Oe09xHfvN7k
◎プロジェクトの内容
①マリ共和国で『子どもの想いを受け止める社会』を実現するためのクラウドファンディングの企画・運営(実施〜振り返り・まとめ)
②浦幌町における独自のまちづくり活動の価値発信
③SackOmiプラットフォームへの共感者(サポーター)の獲得
④上記①②を含む、SackOmiの価値発信をするための活動
(例;上記を達成するためのイベントの企画・実行、SNSでの発信など)
『子どもの想いを受け止める社会』とは、大人たちが子どもたちの想いを真摯に受け止めてくれる(受け止められたことを実感できる仕組みがある)社会のことです。地域や企業の大人たちに想いを受け止められた子どもたちは「自信・当事者意識・未来思考」を育み、「オーナーシップ」「エンゲージメント」を身に付けます。
浦幌町は18年間を通してこの活動を実践してきました。その結果、18年間で約600人中60人以上の若者たちが浦幌町に戻り、まちづくりに参画しながら地域で活躍しています。これらの活動で注目を集めた浦幌町へ西アフリカのマリ共和国からJICAの研修員が学びにきたことが、両地域・両国の関わりのきっかけとなりました。実は、アフリカでも都市部への人口流出が進み、農村部に若者が戻らない課題が深刻化しています。他の地域で都市部に人口が流出する中、一度外に出た若者が自ら意思を持って戻り地域で暮らす浦幌にこそ、今後若者の人口増加・都市部への人口流出の一途を辿るアフリカの未来へのヒントがあると感じたマリ共和国の自治体リーダーたち。その動きを見て日本在住・マリ共和国出身者であり、京都精華大学元学長であるウスビ・サコ氏が浦幌に関わりはじめ、次世代の人材育成のヒントを浦幌で見つけました。また、浦幌で18年前に今の独自のまちづくり活動を構想し、事業創出した近江と出会い交流が始まりました。互いの国の課題や状況を共有しあう中で、2人は意気投合し、100年後の世界に向けた次世代のための社会づくりをしていきたいという想いを元に、浦幌とマリ共和国、2つの地域をつなぐ新しい団体として一般社団法人SackOmiを設立(プロジェクト概要参照)し、2月27日に設立キックオフイベントを実施しました。政府関係者やJICA関係者、アフリカ諸国の大使を招いてのイベントでは、たくさんの方からのご支援、ご声援や共感をいただきました。
私たちは、100年後の未来を見据えた「種まき」として、新たな価値発信のためのプロジェクトを立ち上げました。新たなサポーター・賛同者を得て、この活動を経て広めていくための活動・プロジェクトをスタートします。その活動の第1弾として、今回のクラウドファンディングを実施する運びとなりました。
そこで私たちが目指す未来に向かって一緒に伴走してくれる方を今回募集します。
具体的には、約1ヶ月間の間のクラウドファンディングの実施を予定しています。浦幌町の独自のまちづくりの価値発信のサポートと、世界に向けた第一歩としてまずはマリ共和国でのまちづくりの活動の資金獲得を⽬指します。
また、今回のクラウドファンディングでは、大阪万博でのコラボレーションも想定しています。万博副会長のウスビ・サコ氏の元、8月2日に実施するマリ共和国のナショナルデーにも本団体が関与することとなっています。その中で、クラウドファンディングについて発信するお手伝いもしていただきたいと考えております。
また、SackOmiでは、オーナーシップ・エンゲージメントが両立できる人材の育成をアフリカと日本で展開していきます。そして人材育成を通じて、アフリカと日本が持つ可能性を引き合いだし、双方が抱える課題を解決しあうことを目指していきます。そのためには強力なパートナーシップが不可欠であり、SackOmiでは、この理念に賛同するヒト・企業・関係機関が集えるプラットフォームを構築、運営していく予定です。そのプラットフォームに賛同する共感者(ヒト・サポーター)の獲得もクラウドファンディングを活用して進めていただきたいと考えております。
本プロジェクトでは、西アフリカそして日本で『子ども達の想いを受け止める』プラットフォームに対しての共感者(サポーター)を作り、浦幌町の展開されている独自のまちづくりの活動をまずは西アフリカにあるマリ共和国で実践することを目指します。日本から世界の100年後に向けて、種を蒔いていく最初の活動に従事してみませんか。
人口が爆増し、若者が人口の半分以上を占め、超加速度的な成長を遂げ始めているアフリカ。2050年にはさらに人口が現在の倍にまで増えると言われ、100年後には世界の人口の半分がアフリカに住むと予想されています。しかし急速な近代化・都市化によって、増加する人口を支えるために必要不可欠の食料の生産が不安定となる危険性や、さらには食料安定供給の課題や、食料不足に悩む農村から人がいなくなる可能性も懸念されています。
その中で、浦幌のモデルは都会ではなく農村を基盤としており、若者が主体的に戻る意思を持てるかという点に重きを置いています。浦幌ではその仕組みが機能しており、主たる課題にはなっていませんが、他地域、特にマリ共和国においては大きな課題となっています。
一方で少子化が進み、人口が減少し、課題先進国として先進国の先頭を切って、地方創生や教育など持続可能な社会づくりへの課題解決にチャレンジできる環境となってきた日本。2050年の総人口は1億人を下回り、100年後には現在の人口の半分から1/4くらいまで減少すると推測されている現状があります。
人類の進化と成長は、これまで未来に向けたたくさんの可能性を示してきました。しかし他方で人類が豊かさを急ぎ追い求めてしまった結果、地球規模での環境破壊等の様々な問題の解決が急務となってしまっています。
「SDGsの実現」「持続可能なWell-being社会の構築」「経済至上主義」「自国第一主義」など多様な価値観が現在世界には存在しています。異なる価値観を否定し合うのではなく、どんな社会になろうと「自分の未来は自分で創る」というオーナーシップと、「皆が幸せになる社会を創る」というエンゲージメントをあわせ持つ人材の存在が重要だと考えています。
弊社はオーナーシップ・エンゲージメントが両立できる人材の育成をマリ共和国と日本に展開していきますが、特にマリ共和国に関しては初期の基盤作りを行っています。今後それらの人材を育成するためには、強力なパートナーシップの構築が必要不可欠であり、弊社の理念に賛同するヒト・企業・関係機関が集えるプラットフォームを構築、運営していく必要があると捉えています。そのためには、活動を支える資金面での課題と共感者(サポーター)の獲得の課題が大きく、これらを解消しなければ、これから目指す未来の実現が困難です。
また、これまで浦幌町独自のまちづくりを基盤としてマリ共和国と浦幌町を繋ぐ活動(子どもの想いを受け止めるワークショップや国内異文化交流)を両国で行ってきましたが、まだまだその活動自体は世間に周知されていないのが現状です。
主には『クラウドファンディング』の実施を行うことで、課題となる資金と活動に共感するサポーターの獲得を進めていきます。これにより、浦幌町の独自のまちづくり活動のマリ共和国への展開や活動を周知することを目指しています。
その他もし余力があれば、3ヶ月間のプロジェクト以降も未来のゴールに向かってご一緒できるとありがたいです。
100年後の未来を変えるためには、今この時こそ動き出し100年後に向けての種蒔きをする必要があると強く感じています。子どもたちのため、地域のため、ひいては世界のために、新しい価値を発信して、次世代に繋ぐ活動を共に行っていきませんか。
・定性的ゴール:
「クラウドファンディング」の実施を通じて、若者の想いを受け止める社会の価値発信と、活動を支援するサポーターの獲得を目指す。
西アフリカと日本を繋ぐ架け橋として、今後SackOmiが西アフリカ及び日本で活動していくための基盤を整える。
・定量的ゴール:
クラウドファンディングの企画・運営・振り返り/目標金額の達成
SackOmiサポーターの獲得;300人(クラウドファンディング支援者数)、企業1社
クラウドファンディング実施中の、浦幌の独自のまちづくりの価値を発信するための活動
立ち上げ時の活動資金の獲得;300万円
・定性的ゴール:
「オーナーシップ」「エンゲージメント」の獲得を通して、自分や社会の未来に責任をもち、幸せを自分で創ることを、西アフリカおよび日本の子ども達の社会を創る、構築する。
・定量的ゴール:
アフリカ(世界)での子どもの想いを受け止める事業の実施
SackOmiが活動を展開する国の数;5か国
SackOmiサポーターの獲得;500人、5社
一般社団法人SackOmiは、日本とアフリカの互いの可能性を引き出しあい課題を解決しあうパートナーシップの構築を目指し、2025年2月に設立しました。
SackOmiでは、企業・自治体・政府が更なる連携を深め合いながら互いにメリットを追求しながら互いに高め合い、補い合えるそんなプラットフォームをアフリカ×日本で創っていきます。
まずは当法人の、ウスビ・サコ理事長の故郷「マリ共和国」と近江正隆副理事長の活動拠点「北海道」で、子どもの想いを受け止め、若者の成長を支え伴走する新しいモデルを創出します。
近江正隆と申します。
一般社団法人SackOmiの副理事長COOを務めています。SackOmiは、ウスビ・サコ(Sacko)理事長と私近江(Omi)が「100年後の世界の未来への種まき(若者たちのオーナーシップ・エンゲージメントの育成)」をしていき、持続可能なWell-beingsg社会の構築に向けて、日本×アフリカの新たなパートナーシップでチャレンジできるプラットフォームを提供するために2025.2月に設立した法人です。そして「未来への種まき」は、私が18年前に創設した「うらほろスタイル」と呼ばれている「子ども若者が軸のまちづくり」の基本理念である「子どもの想いを受け止める」ことを入り口に考えています。
■プロフィール
1970年東京都目黒生まれ。19歳で単身北海道に移住し、酪農・畑作・林業・漁業に従事。1999年に漁業の傍ら、水産加工・ネット産直を開業し、楽天市場年間魚ランキング1位などを達成し、また数々のTVや雑誌などで取り上げられて、漁師直送の産直販売の草分け的存在となる。しかし、2006年の漁船転覆事故での気づきなどから、漁師・水産加工・ネット産直を廃業し、働き方を大幅転換。2007年に地元浦幌町で「子ども若者が軸のまちづくり=うらほろスタイル」を創業。また同時期に十勝管内19市町村の一次産業従事者と都市部の中高生を対象とした農村ホームステイ事業をスタートさせ、NPO法人食の絆を育む会を設立し、理事長に就任。コロナ前までの10年間で約2万3千人の学生を受け入れた。2019年に「うらほろスタイル」を補完し、税に依存しすぎない持続可能なまちづくりを目指すため、一般社団法人十勝うらほろ樂舎を創設した。2023・2024年とJICA研修で西アフリカマリ共和国の自治体リーダーと対話し、人口が急増中のアフリカの可能性を実感。同時に、浦幌町をフィールドに十数年間活動してきた「子どもの想いを受け止める」ことがアフリカの課題解決に貢献できることを確信。100年後は、世界の人口の半分がアフリカ人となり、日本の人口は現在の半分〜1/4にまで減少すると言われている中で、100年後の未来に向けて、今僕らができることを考え、サコさんと意気投合し、SackOmiを2025.2.18に立ち上げた。
■苦手なこと
・上手な発信・もれのない事業運営(明確なビジョンがあるが、それを形にして進めることが下手なので、色んな方々のサポートで助けられながら、前進している)
■好きなこと
・人に喜んでもらうこと(料理などのおもてなし)・子ども若者の笑顔に触れること・解決が困難な課題と向き合うこと
浦幌町で20年近く実施されてきた「子どもの想いを受け止める」という活動は、どの地域や教育機関でも学びが多いと思います。
でもこのプロジェクトの魅力はそれ単体ではなく、浦幌での知見をアフリカの国づくりに繋げるという点です。若年人口が爆発的に増えている、日本とは人口構造や産業が全く異なる環境に思いをはせながらプロジェクトを進めていくと、環境によらず、子どもやまちにとって大事なエッセンスが見えてきそうです。
クラウドファンディングの推進を軸に、このプロジェクトの魅力を発信する、やりがいあるプロジェクトに参加する方を募集します!
所在地: | 北海道十勝郡浦幌町宝町53-26 |
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従業員数: | 7 |
売上・予算規模: | - |
事業内容: |
◎オーナーシップとエンゲージメントを併せ持つ次世代人材の育成
地域や企業の大人たちに想いを受け止められた子どもたちが「自信・当事者意識・未来思考」を身につけ、「オーナーシップ」「エンゲージメント」を身に付けていく。それらの要素を育んだ若者の成長を支え、伴走していく様々な事業を国・自治体・JICA・企業・大学等と連携しながら展開していくプラットフォームを運用し、日本と西アフリカの新たなパートナーシップを構築する。 |
報酬プラン |
A:プロボノ(無報酬)、6時間/週
B:プロボノ(無報酬)、2日(16時間)/週 |
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採用予定人数 | 2-3名程度 |
こんな人に来てほしい! |
国際協力や地域活動・教育分野に興味をお持ちいただける方。
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