【集落の田んぼを未来に残すための「おいしい」お土産・商品開発プロジェクト】
まにまは京都府北部の京丹後市14世帯の大路集落でアウトドアサウナ施設「蒸-五箇サウナ-」を運営しています。
今後はサウナ事業にとどまらず、谷間にある田んぼや昔ながらの家が立ち並ぶ美しい景観、自然とともに生きる暮らしのあり方を残す事業をしたいと考えています。まず、集落で生産されるお米の販売をより促進するような「おいしい商品」の企画・開発にチャレンジします。
大路は65歳以上が人口の半分を占める「限界集落」です。主要産業である米づくりも2人が支えている厳しい現状があります。
米づくりを伝えたと言われる「羽衣天女伝説」がある土地であるにもかかわらず、このままでは米づくりが衰退してしまう、集落の美しい景観がなくなってしまうと危機感があります。
商品開発をし、販売していくことで、集落で生産されるお米の売り上げをあげ、米づくりに関わる人を増やしていくことを目標にしています。今はサウナに来てもらうことでしか感じられない集落の魅力を、商品を通じてより幅広く届けていきたいです。集落の資源や文化を紐解きながら、お米を食べたくなる、またはお米自体を加工した「おいしい」商品を一緒に考えてもらえたら嬉しいです。
【商品開発をお願いしたいもの】
集落のものを使ったお土産商品
- お米・または米粉を使った加工品(発酵食品・スイーツなど)
- お米の消費を促すもの(おかず・ふりかけなど)
どんなものを作るかは、幅広く検討していきたいと考えています
【プロジェクトの流れ・やること(予定)】
①キックオフ(リアル)12月6日〜7日・1泊2日
「蒸-五箇サウナ-」で実施予定です。実際に現地に来ていただき、サウナの体験・地域住民との関わり・フィールドワーク・食事を通じて地域資源の発掘に取り組んでいただきます。チームビルディングも行います。
※交通費はご自身でご負担いただきます。ご了承ください。
②市場調査(オンライン・チームで)
ターゲット・競合商品についてのリサーチ、地域資源について深掘り
③アイディアの発案、レシピ考案(オンライン・チームで)
商品アイディアを考えていただきます。専門知識がない場合、レシピは専門家に開発を依頼することも視野に入れていますが、もしチャレンジしたい人がいたらぜひチャレンジしてほしいです。
④試作(オンライン・それぞれ・チームで)
何度か試作していただきます。
⑤試食会の企画・実施(企画はオンライン・実施はリアル)
集落にある複合施設「天女の里」で実施したいと考えています!
■蒸-五箇サウナ-
https://musu-sauna.com/
■代表のnote
https://note.com/kiri1992/n/nf8985b87b4e1
■KYOTO NEXT AWARDページ
https://kyoto-nextaward.kyo.or.jp/2025finalist/finalist8/
■タンゴサウナ祭 京丹後経済新聞
https://kyotango.keizai.biz/headline/120/
私たちのビジョンは「集落の湯けむりを増やす」ことです。それは、サウナの蒸気やお風呂沸かすときに立ち上るかすかな煙のように、人の営みが確かにある証です。それらが減ってしまうということは、集落の暮らしや文化が消えかかっているサインでもあります。だからこそ、湯けむりを絶やすことなく、むしろ増やしていきたいと心から願っています。
歴史ある限界集落・大路では、担い手の減少によって暮らしと景観が“過去”へと退いてしまう危機感があります。しかし、「蒸-五箇サウナ-」を通じて、この場所に来た人が暮らしを知り、将来を想像できる空気をつくれたことが、私たちの原動力です。都市に住まいながらも“豊かさの別のかたち”を探し求める人にとって、この集落のゆったりとした時間は、新しい生き方のヒントになると考えています。
だからこそ、私たちは次のステップへ進みます。「村まるごと健康ランド」構想では、サウナに加えて食、宿泊、自然体験を組み合わせ、訪れた人も住民も一緒に心と暮らしを“温め合う場所”を目指します。地域資源を循環的に活かし、住民には収入・役割を、集落には持続可能な循環をもたらす仕組みをつくります。
これはイタリアで始まったアルベルゴディフーゾという考え方を参考にしています。
アルベルゴディフーゾは、「地域をまるごと一つの宿泊施設として捉える分散型ホテル」を目指しています。1つの施設に閉じず、地域の空き家などを活用して、レセプションや宿泊棟・レストランを配置し、地域全体をホテルとして運営していこうという考え方です。
参考ページ:https://albergodiffuso.jp/#Groupoverview
私たちの願いは、ただ“身体を温める場”をつくることではありません。「湯けむりが増える景色」と共に、人が集まり、暮らしが続いていく未来そのものを育てること。これが、まにまの根底にある想いであり、目指す未来です。
現在、株式会社まにまの事業は「蒸-五箇サウナ-」が中心であり、現地に来てもらう体験に依存しています。そのため、天候や季節に左右されやすく、サウナで築いたつながりを日常生活へと広げる仕組みがまだ十分に整っていません。一方、大路集落ではわずか2人の担い手が棚田を守り続けており、高齢化や後継者不足によって農地の維持が困難になりつつあります。米は作り続けられているものの、販売先や単価の課題から「収益が農地保全に直結しない」という状況が続いています。
この現状を変えるためには、棚田や集落の営みを「体験型観光」にとどめず、日常的に届けられる商品として形にすることが不可欠です。しかし現段階では、食品開発のノウハウや販売の仕組み、デザインやストーリーづくりを担うリソースが不足しており、試作から流通までを一貫して進める体制が整っていません。
もしここに風穴を開けることができれば、商品開発を通じて「売上の一部を農地維持に還元する仕組み」を実現し、生産者の誇りやモチベーションを高めることができ、さらに、消費者にとっても「日常の食卓で棚田を思い出す」体験を提供し、地域のファンになってもらうきっかけをつくることができると考えています。
特に今、この取り組みを始める必然性は大きく三つあります。
•集落の農地維持は担い手不足により限界が近づいていること
•サウナで培った関係人口を商品購買へとつなげる好機が訪れていること
•Beyondersの3か月という枠組みが、試作品と試食会までを実現するのに適していること
これらを踏まえ、参加者に「商品アイデアのリサーチと企画」「試作」という段階で協力してもらい、商品開発を通じて「売上の一部を農地維持に還元する仕組み」を実現する第一歩にしたいです。
このプロジェクトの3か月間では、「商品アイデアのリサーチと企画」「試作」「試食会の実施」をゴールに据えています。まず、参加者とともに市場調査や地域資源のリサーチを行い、消費者に届く可能性の高い商品アイデアを複数抽出します。その上で、具体的なレシピや製法を検討し、試作品をつくります。最終段階では地域住民を交えた試食会を開催し、商品としての魅力や改善点を直接フィードバックとして受け取りたいと考えています。
この期間の目的は「持続可能な商品化の方向性を検証すること」です。おいしいものをつくるのはもちろん、集落の米や暮らしを背景にしたストーリーが伝わるか、購入したいと思ってもらえるものを目指します。その結果は、次年度に予定している「商品化」と「販売の仕組みづくり」へとつなげていきます。
【定性的な目標】
•商品化の可能性があるアイデアを複数具体化する
•試食会を通じて、地域住民や消費者が共感できる商品像を描く
•集落の米を使った商品が「買いたい」「人に届けたい」と思えるかどうかを検証する
【定量的な目標】
•商品アイデア:2案以上の具体化
本プロジェクトの3か月間では、商品アイデアの企画と試食会を通じて方向性を検証します。しかし、目指すゴールは単なる商品開発にとどまりません。大路集落全体を「健康ランド」に見立て、サウナを入口に 食・宿泊・文化・自然体験を組み合わせた分散型の滞在空間 をつくり、地域の暮らしと観光を混ぜ合わせた新しいモデルを実現することです。
私たちが描く「村まるごと健康ランド構想」では、空き家を活用して点在する古民家を宿泊施設や食堂、図書館などに変え、訪れる人が練り歩きながら集落の日常を体験できる仕組みを整えていきます。薪で焚くサウナや地元食材を使った料理、滞在中の畑作業や神社の参拝など、すべてが地域の時間に溶け込み「ここに暮らすように過ごす」体験になります。
この取り組みは、観光と地域が分断された従来の観光地ではなく、暮らしと観光を混ぜて楽しむイタリアのモデル「アルベルゴデフーゾ」を参考にしています。そして、その収益を田畑や神社の保全に充て、地域の米を高値で買い取り商品化することで、経済的循環と文化的継承を両立したいと考えています。
短期的には指定管理施設「天女の里」と連携し年間1万人規模の来訪を見込み、中期的にはクラインガルテンやシェアハウスを整備して中期滞在者を増やします。最終的には「10年で移住者10人増」を掲げ、全国の限界集落にも展開可能なモデルを確立することがゴールです。
今回のプロジェクトで進める商品開発は、その大きな構想の「入口」となります。食卓を通じて地域を思い出してもらう仕掛けをつくり、やがて訪問・関係人口・移住へと広げていく。その第一歩を担うことが、このプロジェクトの根っこだと思っています。
株式会社まにまは、京都府京丹後市の大路集落を拠点に「地域の湯けむりを増やしていく」ことをビジョンに掲げる会社です。2015年から2019年にかけて限界集落の数は1.4倍に増加し、文化や景観が失われていく「負のスパイラル」が進んでいます。大路も例外ではなく、10年後には現役世帯が2世帯まで減る見込みです。この現実を前に、私たちは「温める可能性を探る」という理念を軸に、サウナ事業を通じて地域の未来を模索してきました。
2022年に築120年の古民家を改修し、完全貸切型の「蒸-五箇サウナ-」を開業。年間300組1500人が訪れ、訪れた人が集落の景観や暮らしを知る入口となっています。さらに、「みんなの蒸」ではサウナを地域の交流の場に開放し、「うつとサウナ」では心身のケアをテーマに実証実験を行いました。地域と都市の人をつなぐ「タンゴサウナ祭」も開催し、集落の魅力を五感で味わう機会を創出してきました。
次の挑戦は「村まるごと健康ランド」構想です。サウナを入口に、食、宿泊、農業や自然体験を組み合わせ、来訪者が心身をリフレッシュしながら暮らしに触れられる仕組みを整えます。短期的には「天女の里キャンプ場」との連携を通じて宿泊や商品加工の拠点を確立し、中期的には空き家を活用した宿泊やクラインガルテンを整備。売上の一部を田畑や神社の保全に充て、米を高値で買い取り商品化するなど、地域循環型の経済を形にします。
まにまは、これまでの実践を積み重ねながら「観光と暮らしを混ぜる」挑戦を進め、全国の限界集落にも広がるモデルづくりを目指しています。
■足立キリ/株式会社まにま 代表
京都市内出身。大学卒業後、東京の広告代理店に勤めていましたが、コロナ禍をきっかけに自分のやりたいことと向き合い、幼いころから親しんできた銭湯や温浴文化が原点にあると気づきました。長野県「The Sauna」に訪れたときに「アウトドアサウナを京都の田舎で作りたい」と思い、ヘルパーとして働き、サウナや接客について学びました。サウナを作る場所を探す中で京丹後に出会い、地元の整形外科クリニックのオーナーの協力を得て「蒸-五箇サウナ-」を2022年に立ち上げ、地域おこし協力隊も兼務。集落の暮らしに魅了され、「村まるごと健康ランド」構想を掲げ、今年独立しました。サウナを入口に食や宿泊、農業までをつなげる新しいモデルに挑戦しています。
■足立 眸(ひとみ) / 株式会社まにま 役員・合同会社むすんでひらいて 代表
神奈川県横浜市出身。大学卒業後、広告会社で営業を経験し、その後は人材系ベンチャーでキャリアアドバイザー、広告会社で人事を担当してきました。2022年に京丹後に出会い、「自分らしく生きれる土地だ」と感じ、移住を決意。2023年夏に京丹後と東京の二拠点生活を始め、冬に移住しました。人が自分らしく生きられる社会を支えたいと考え、コーチング資格を取得し、2024年に合同会社むすんでひらいてを設立。2024年から蒸-五箇サウナ-の運営に関わり、株式会社まにまでは経営企画や人事を担当。むすんでひらいてでは、「京丹後経済新聞」の編集長としても活動。丹後で挑戦する人の声を記事にし、地域の背中を押す取り組みを続けています。本が大好きで、いつか「本のある居場所スペース」を開くことが夢です。
京丹後の大路集落を、地域をまるごと一つの宿泊施設として捉えるイタリアのアルベルゴディフーゾという考え方でその土地の魅力や資源を磨いていく活動です。
それに加え、サービス業がメインとなっている株式会社まにまにとって、この商品が経営基盤をしっかり築いていくための大切な足がかりにもあります。地域活性の取り組みは、地域によって有益であることはもちろん、自分たちの持続性をしっかり担保することもとても重要です。それは、長く続けていくことも大きな価値であり、疲弊せずに無理なく続けられる事業のカタチであることは超重要マスト要件です。
地域の魅力を、域外の人たちにも届くツールとしても、まにまさんの経営基盤強化のためにも、今回の商品づくりはとても大きな前進になるはずです。
所在地: | 京都府京丹後市峰山町鱒留1648 |
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従業員数: | 2(+アルバイト2名) |
売上・予算規模: | 1100万円 |
事業内容: |
株式会社まにまは、「温める可能性を探る」をミッションに掲げています。2022年11月から、築120年の古民家を改修した「蒸-五箇サウナ-」を運営しています。現在、年間約300組1500人が訪れる場となっています。来訪者が地域の人や暮らしに触れるきっかけを生みながら、限界集落が抱える課題に向き合ってきました。今後は、集落の暮らし、景観、文化を未来に残していくことを目指して、サウナを起点に食や宿泊、自然体験を組み合わせた「村まるごと健康ランド」計画を進めたいと考えています。 |
報酬プラン |
A:プロボノ(無報酬)、6時間/週
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採用予定人数 | 3名程度 |
こんな人に来てほしい! |
・おいしいものを食べるのが大好きで、新しい商品やお店を試すことにワクワクできる人
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個別説明会 |
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