本プロジェクトリーダーの髙橋農林の髙橋龍太と申します。
北海道十勝の農家6代目として生まれ育ち、海外農業ベンチャー等を経て、家業へ入りました。
レガシーな農業界においては、デジタル面での遅れが、生産者の負荷を増やし、事業/産業の成長の足かせの一端でなっていると感じています。
業界が過渡期にある今、この課題を放っておけば、従事者が更に減り、業界が先細りしていくことを危惧しています。
本プロジェクトでは、まず弊農場をモデルケースとし、レガシーな業界の生産性をデジタルの力で改善します!
その先には、その事例やノウハウを産業全体に拡げていくことで、農業の持続可能性の向上に繋げたいと考えています。
2025年度下期においては、プロジェクトリーダーとともに、現状/課題の整理〜様々な事例やサービスの調査〜デジタル化展開の検討を行い、次年度(2026年度)以降のDXロードマップをプロボノの方々と作り上げていきます。
業界の中にいる人間と、外部の力をかけ合わせ、農業の現場で働く方(現場業務)から農場経営者(組織/経営業務)までが活かせる仕組みづくりを目指します!
家業(農業)の歴史は、1900年に北海道十勝へ入植したことから始まります。
これまで業界・地域が成長していた時代では、業界内での先進的な知見を取り入れ、ひたむきに努力することが、結果に繋がっていきました。
しかし、日本全体における農業産出額/農業従事者の割合が僅かな時代に…
農業界においても、大きな過渡期が迫っています。
私は家業や産業の歴史を継承・尊重にしつつ、古今東西の外部の知を農業界でも活かすのが鍵だと考えています。
家業も、私が戻った当時は、現場・デジタルの両方で、何十年間、外の知見が取り入れられていない状況がありました。
そこで、現場面では、外で働いた経験や、数多くの現場見学、様々な書籍からの知見を活かし、これまで900を越える小さな改善を積み重ねました。
(今では、農業界屈指の生産性改善が徹底された現場となり、他農業法人へ生産性改善の支援コンサルを依頼されるようになっています)
しかし、デジタル面の改善では、部分的にGoogleドライブやGoogleチェットの運用によって業務のクラウド化等、アナログな業務のデジタイゼーション/デジタライゼーションを進めつつも道半ばです。
今後は、現場・デジタルの両面から、レガシーな業界においても、高い生産性を実現し、ひいては自社を超えて業界全体の未来を良くする一端を担いたいです。
レガシーな農業界において、デジタル面での改善/施策が、思うように進んでいないことです。
弊社を含め、多くの農場は地方にて広大な土地を家族経営の少人数で運営しているため、人材が限定的であるとともに、日々の農作業でオーバーワークに陥り気味です。
ゆえに、現場オペレーションを優先する中で、デジタル面での最新のテクノロジー情報や事例を調査・試行する人材や時間が枯渇しています。
農業従事者が減少・高齢化している現在、これは業界全体の課題であるとともに、今後さらに他業界との差が大きくなる可能性が高いです。
(視点を変えれば、本プロジェクトの成果は、弊農場の改善に留まらず、業界の未来に寄与できる可能性を秘めています)
SaaSやAIの進化が著しい中で、レガシーな業界にも適応させた形を模索し、農業界における現場/組織/経営管理のデジタル化を推進させる必要を強く感じます。
レガシーな業界でのデジカル化の推進は、従事者の生産性が向上し、消費者への価値提供により注力できることから、事業や産業の持続可能性の一助になるとも考えています!
3ヶ月間のプロジェクトゴールとしては、DXロードマップの策定を考えています。
・自社/業界の状況/課題の整理
・他社/業界の優良事例のリサーチ
・適応しうるデジタルサービス/業務の検討
・デジタル化の展開計画の策定 等
これらを進め、次年度(2026年度)以降のデジタル化推進のアクションプランをプロボノの方々と作り上げたいと考えています。
定量的な目標では、次年度中に、紙/アナログ業務を10%以下まで削減することを目指しています。
※現状、プロジェクトオーナーおよび農業界の大多数の人材はエンジニアのバックグラウンドがありませんが、その中でも成り立つ仕組みを模索していきます。
(そのため、今回募集するプロボノ人材においても、プログラミングのスキルや経験は問いません)
※原則はオンラインでの活動となりますが、キックオフ時またはプロジェクト序盤に、北海道十勝まで1度お越しいただき、現地/現物/現場に触れてもらいたいと考えています。
(北海道までの交通費/宿泊費は補助いたします)
本農場が、現場面だけでなく、デジタル面でも、農業界においての生産性改善のモデルケースになることを目指します。
そして、自社で積み重ねたノウハウを基盤に、現場×デジタルの両面から、業界の生産性改善に寄与していきています。
業界内で生産性改善の支援やBPaaS等の新たなビジネス、今後さらに増えると見据える事業継承時のPMO等、業界の持続可能性の向上にも繋がると構想しています。
5年以内には、自社の紙/アナログ業務は2%以下を目指すともに、デジタル化を活かした新事業で会社全体の10%の売上を生み出すことを目標としています。
私達には、「食を通じて、この世界をより豊かに」という想いがあります。
国内外の会社で仕事をしたのち、家業に入った私は、ビジネス界では当たり前の概念が存在せず、外の世界と埋められない差が生まれていたのに衝撃を受けました。
そこに大きな差が存在するのは事実だからこそ、その差分を埋め続けることが、この産業を次のステージへ進められる鍵となる、これが私の大きな仮説です。
レガシーでローカルな世界だからこそ、外部の知/人材の必要性を切望しています。
多様な人材の知による自社および業界の生産性の改善は、作る人がより働きやすく、食べる人により美味しく適正な価格で多くの食を届けることができる未来に繋がると考えています。
共に農業・食の未来を切り拓いていける方と出会えるのを楽しみにしています!
組織名:髙橋農林
組織紹介:
家業の歴史は、1900年の北海道への入植から始まります。
現在の主事業は、北海道十勝芽室町での農産物の生産・販売(主に麦、豆、コーン)。
それに加え、農業生産の合間に林業を営んでおり、畑・山林を合わせると総運営面積は東京ドーム20個を越えます。
また、東京〜海外での勤務経験を経てUターンした6代目により、外部の知見を活かした生産性改善を進め、現在では、他社業務支援(農業関係)事業にも取り組んでいます。
この組織(髙橋農林)の特徴は、積極的に「外部の知」を活かしていることです!
先々代は欧州から機械化を、先代は米国から大規模農場運営を学び、この十勝の地での農業経営に活かしてきました。
そして現在は、古今東西、多様な知見を農業界へ適用することを推進しています。
これまで現場/組織において、小さな改善を積み重ねた数は900を越えた結果、年間200~300時間労働時間の削減に至っています。
現在では、他農場業法人から従業員の研修、北海道内外からの学生インターンを受け入れられる組織となっています。
※インターン参加実績:青山学院大学、慶應義塾大学、専修大学、東京大学、北海道大学、早稲田大学等
【組織紹介&インターン求人ページ】
https://agri-internship.mynavi.jp/company/860/
北海道十勝の畑作農家6代目の髙橋龍太と申します。
海外農業ベンチャー等を経て、2019年に家業へ入りました。
前職の海外農業ベンチャーでは、事業・組織マネジメントに関与。
現在の家業では、主に生産・経営関連業務および他社業務支援(農業関係)に従事しています。
PJオーナー自身、過去には副業(兼業)・プロボノ経験もあり。
【note 「週末読書メモ」】
https://note.com/ryutatkhs
髙橋さんと話している中で、強く印象に残っているのは跡継ぎ問題の話です。十勝の土地柄、各農家が広大な畑を持つ中で、集落の中で子どもが後を継ぐ数が大きく減り続けている。そうなると、故郷の風景が変わる。そこで人が暮らせなくなっていく。「社会問題」ではなく、自分のふるさとの存続に関わる大切な問題なのだと感じました。
ビジネスとして、一次産業のDXに取り組みたいIT事業者はたくさんいます。しかし、日常のオペレーションとの乖離がありすぎたり、ITの知識もない中で現場に導入するのもとても難しいです。生産者の日々のオペレーションの中で、無理なく、より効果的な部分から改善していく。なるべくシンプルかつ安価なツールを活用していく。自分たちが生産者であるからこそできる、運用可能で効果的な改善策を見出していく、というプロセスをご一緒してくださる方に是非参画していただきたいです。
所在地: | 北海道芽室町 |
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従業員数: | |
売上・予算規模: | |
事業内容: |
・農産物の生産・販売【主事業】
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報酬プラン |
A:プロボノ(無報酬)、6時間/週
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採用予定人数 | 1~2名程度 |
こんな人に来てほしい! |
・農業/食に想いのある方
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個別説明会 |
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