本プロジェクトは、
「ルーツ(家系図・戸籍・お墓・土地)を辿る旅を、自己理解につなげる」
探究型プログラムを3か月でプロトタイプとして設計・検証する取り組みです。
参加者には、以下の流れを実際に体験しながら、プログラム設計を一緒に行っていただきます。
① 家系図づくり(戸籍取得・ルーツ調査)
② お墓参りなど、ルーツに関連する旅
③ グループでの対話・内省・アウトプット
この一連の体験を通じて、
・どんな人に価値があるのか
・どんな対話や設計が自己理解につながるのか
を検証し、事業化に向けた仮説を磨いていきます。
具体的には、下記のような課題があります。
➀家系図つくり
- 戸籍取得の方法(個人でどこまで取れるか/何が難しいか)の整理
- 行政書士の方への協力の依頼の必要性検討
- 寺院・地域の資料(過去帳、郷土資料室など)へアクセスする導線設計
➁お墓参りなど自身のルーツに関連する旅
- 「お墓参り」を“重い儀式”ではなく、“自分を知る旅”として体験化する設計
➂グループでの対話・内省・アウトプット
- どのようなワークショップ形式が好ましいか?
※実験的にご自身のルーツ探求や家系図づくりを体験いただきながらプログラム開発していきたいと考えています。もし自分自身のルーツを扱うのは控えたいけれど、参画したいという方がいれば、それも歓迎なのでエントリー時にご連絡ください。
【自分のルーツを巡り、自己理解を深める経験を広げたい】
核家族化・都市化が進む中で、私自身を含め、特に都市に生まれ育った多くの人が「自分のルーツ」や「先祖・土地とのつながり」を感じる機会を失いつつあります。進学・就職・結婚などのライフイベントを機に人の移動が都市部へ集中し、地方の家や親族・地域との距離が広がることで、「自分はどこから来たのか」「誰とつながっているのか」という感覚が薄れやすくなっています。その結果、自己理解の拠り所が少なくなり、人生の転機において自分の軸を見失う、自己肯定感が揺らぐといった課題にもつながっていると感じています。
私は、自分で戸籍を取得し家系図をつくる過程で、親戚に先祖の話を聞いたり、お墓参りをした経験から、墓石に刻まれた“名前”が“自分の人生の輪郭”として立ち上がり、今の自分を支える感覚につながる体験をしました。この「先祖との時間を越えたつながり」を、誰もがアクセスできる“文化体験”、また過去を語るきっかけ作り("終活"のようなワード)を生み出せたらと考えています。
【お墓参りをツーリズムに位置づけることで、関係人口を生み出せないか】
同時に、地方自治体は“関係人口づくり”が求められていたり、お墓や寺院は、継承者不足に直面しています。
本プロジェクトでは、
ルーツを辿る、お墓参りという体験を「自己理解の手段」として再設計し、個人と地域の双方に価値を生む新しい文化体験として社会に実装すること
を目指しています。
現在の課題は大きく4つあります。
1)戸籍取得や家系調査に関する制度・専門性のハードル
戸籍取得や家系調査には最低限の知識が必要で、行政窓口でも対応が属人的になりやすい現状があると感じています。個人が一人で進めるのにはどこに限界があり、行政書士などの専門家との連携設計が必要なのか検討したいです。
※私自身は個人で書籍を参考にしながら戸籍を取得し、家系図作成は完了できました。
2)費用・時間の負担構造
家系図調査は、一定レベルまでは個人でできるもの、との認知も少なく、本格的に遡るほど高額化しやすいため、若年層や一般層にとって手が届きにくいのが現状です。負担を下げるスキーム(分業・段階設計・共同化など)が可能なのか、検討したいです。
3)「お墓参り=重い」という心理的ハードル
「お墓参り」や「家系」の話はプライバシー性が高く、日常会話に上がりづらい。重い・暗い・面倒というイメージもあり、体験として開くには“言葉・問い・場”のデザインが必要だと感じています。
4)内省プログラム(対話・問い)の設計が未確立
現在は、私自身が一人で実践を重ねている段階です。実際に戸籍を取得し、墓参りを行い、その体験を友人に共有するなどの活動を行っていますが、まだ体系的なプログラムとして確立できているわけではありません。お墓参りを終えた後の「振り返り(内省)」において、
・どのような問いが内省を深めるのか
・どのタイミングで対話を設計するべきか
・個人で行う探究を、どうグループ体験へ展開できるのか
といった点はまだ検証途中です。
つまり、「ルーツ探究 → 旅 → 対話 →振り返り( 内省)」という流れが、どのように自己理解へつながるのか、構造化できていないことが現在の大きな課題であり、
参加者の皆さんと作り上げていきたいと考えています。
【なぜ今、取り組む必要があるのか――日々、戸籍は廃棄されている】
実は、戸籍は時間の経過とともに少しずつ廃棄されています。
一方で、戸籍の一つひとつには、個人にとって宝物のような、かけがえのない情報が記されています。本来であれば、できるだけ早く取得しておくべき大切な記録であるにもかかわらず、その事実はまだ広く知られていません。
だからこそ今、
戸籍を取得し、先祖をたどる体験を通して自己理解を深めるプログラムの開発
地方が抱える関係人口の創出や、お寺の継承者不足といった地域課題
この二つを結びつけたプログラムを検証する意義があると考えています。
▼これまで事業づくりに向けてやってきたこと
- 移民学研究者へのヒアリング
- オンラインシンポジウム「ルーツ調査におけるアーカイブスの機能と専門家の役割 ~アイルランド・スコットランドの先進事例調査から~」参加
- 自身で戸籍を取得し、家系図を作成(明治19年式戸籍まで遡及)
- 家系図作成経験者、墓石事業者とのディスカッション
- 国内外のルーツツーリズム(イスラエル・アメリカ事例)調査
- キャリアブレイクコミュニティ運営者との打ち合わせ(トライアルツアー構想「キャリアブレイク×ルーツ探し」の検討)
定性的ゴール(状態・検証したいこと)
・「ルーツ探究×自己理解」の体験プロトタイプを設計・実施
・ユーザー価値と課題の明確化
・専門家・地域との連携可能性の検証
・“重さ”を抱えがちなテーマを、安心して扱えるプログラム設計に落とし込む
定量ゴール(数字)
・ユーザーインタビュー:10〜15名
・専門家ヒアリング:3〜5名
・モニター実施:1回(自分たちで実施)
定性的ゴール
・自己理解の手段として「ルーツ探究」を社会に定着させる
・家族史を安心して調べられる仕組みの構築
・地域と個人をつなぐ関係人口モデルの創出
※今後、自治体や寺院との関係人口作りなどとの連携も探りたい
・将来的には海外の日系3〜4世の里帰り(ルーツツーリズム)へ展開する
・ルーツツーリズムを円滑に進めるためのECサイト開設(初めてのお墓参りセット、など)
定量ゴール(目安)
・1年以内:有料プロトタイプを2回実施(累計20名)
・2年以内:連携先(行政書士・寺院・地域団体等)との実証実験 2団体
・3年以内:年間200名規模のプログラム提供/法人・行政連携の実装
・5年以内:海外ルーツ層向けの受入プログラム開始(年50組程度)
現在、個人での活動を進めており、法人化の可能性も模索しています。
渡辺優
“自虐の民の巣窟”、埼玉で生まれ育つ。地方の赤字旅館再生事業に携わった後、フィリピンへ渡り、オンライン英会話事業にて約300名のフィリピン人と共に働く。帰国後は大手コンサルティング会社にて官公庁・大手企業の新規事業創出やスタートアップの海外展開支援に従事。まちごとホテルを展開する事業会社では役員として、商店街の空き店舗活用や広報・事業連携を担う。2020年に独立し、現在は広報戦略や新規事業開発に携わる。
人間に限らず、物事の“起源(ルーツ)”を辿ることがライフワーク。曽祖父がアメリカへ出稼ぎに渡った背景を知ったことをきっかけに、米国やキューバを卒業旅行で訪れ、日系社会の歴史とその影響を探究。また同じく曽祖父が渡米直前に住んでいた神戸への移住をきっかけに人生が大きく変容。自身で戸籍を遡った体験を通して自己理解が深まり、過去との接続が現在の生き方を変える力を持つと確信し、「先祖巡り」を社会実装するプロジェクトを構想している。
また、人類の“変わらないもの”と“変わってきたもの”を観察し続ける文化人類学の視点が、変化の激しい時代を柔軟に生きるヒントになると考え、文化人類学のラジオ番組の企画・発信も行っている。
ラジオ:https://stand.fm/channels/5ff3ba011f63b1cf6894827c
Linktree:https://linktr.ee/yuyuki_w
渡辺さんのルーツへの想いは、ご自身の経験からきています。「自分を深く知る中で、得られることや見えてくることがとてもたくさんあったので、是非みんなにも経験してほしい!」という純粋な気持ちです。しかし、その「効果・意義」は多面的で人によって異なるし、戸籍というシステムは扱うのにハードルもあります。
すごくオススメしたいけど、まだしっかりカタチになっておらず、何のために、どうやって多くの人とこの経験を共有していくとよいのか、とっても生煮えな状態です。でも、とても可能性や魅力を感じている。まさにBeyondersにぴったりな取り組みだと思います。ご自身のルーツ探求を実際に体験してみながら、それを共有可能なプログラムに落としていく。「おもしろそう!」と思ってくださった方に、ぜひ仲間に飛び込んでいただきたいです!
| 所在地: | 東京都 |
|---|---|
| 従業員数: | |
| 売上・予算規模: | |
| 事業内容: |
| 報酬プラン |
A:プロボノ(無報酬)、6時間/週
B:プロボノ(無報酬)、2日(16時間)/週 |
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| 採用予定人数 | 4名 |
| こんな人に来てほしい! |
■以下の姿勢や関心を持つ方と一緒に進めたいです。
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