• 2024年上期
  • 教育・こども
  • 福祉・社会的包摂
  • IT・テクノロジー

「テクノロジーが手軽になったら、障がいの概念はどう変わる?」人の可能性をテクノロジーで引き出す共創の場づくりに取り組む仲間募集!

  • 東京都
ソニーグループ株式会社 CSV事業室
  • 生煮え度
募集終了 公開中

プロジェクト概要

■背景
技術の進化は、私たちの生活を大きく変えてきました。アプリで簡単に形をつくり実物を出力できる3Dプリンターや、センサーを使って直感的にプログラミングできるIoTブロック「MESH」(*)のようなデジタルテクノロジーは、障がいのある方々にとって日常生活の障壁を取り除き、可能性を広げる新たな道を開いています。たとえば、体の動きを捉えるセンサーを使って打楽器を奏でることで、身体的制約がある方でも豊かな音楽表現が可能になります。また、照明やテレビなどの家電を声やジェスチャーで操作することで、生活空間のアクセシビリティを向上させることが可能です。このプロジェクトでは、このように専門知識がなくても扱える民主化されたテクノロジーを活用して、障がいのある方々が直面する日常の課題を解決し、新たな表現の可能性を拡張する方法をともに探求します。

(* 参考)
MESH(メッシュ)は、テクノロジーの専門的な知識がなくても、手軽にアイデアをカタチにできるツールです。センサーを使ったプログラミングを直感的に行うことが可能です。教育やプロトタイプづくりに活用されています。
MESH https://meshprj.com/jp/

■私たちのアプローチ
私たちは、「人の可能性をテクノロジーで引き出す共創の場」の構築を目指しています。それは、障がいのある方々が周囲の方々とともに日常生活のさまざまな課題の解決アイデアを考え、直感的に扱えるテクノロジーを用いて実際に作成することを通じて、学び合い成長する場です。障がいの種類や個々人の状況に応じた、具体的な問題解決策の制作過程や設計データなどの成果物や知見をオープンソースとして共有することで、世界中の誰もがアクセス可能な知識のプールをつくり、同様の課題に直面する方々の支え合いと成長の場となることを目指しています。

■興味を持っていただいた方へ
このプロジェクトに共感し、一緒に新しい可能性を探求してくださる方を募集しています。あなたの創造力と情熱を、この共創の場づくりで発揮してみませんか?ぜひお力をお貸しください!

根底にある想い・ビジョン

私たちの願いは、一人一人の違いが個性として尊重され、誰もがその個性を通じて社会に貢献できる、インクルーシブな社会の実現です。現代社会では、障がいやライフステージの変化によって生じる身体的・能力的な差異がしばしば、既存の環境や社会構造によって制約されがちです。そして、病気や事故、加齢などによって誰もがその制約に直面する可能性があります。

私たちは、テクノロジーがこれらの障壁を乗り越える鍵となると信じています。直感的に扱えるテクノロジーにより、より多くの人が自らの課題あるいは身近な課題に主体的に取り組むことが可能になります。さらに、そのプロセスや知識を共有し合えるコミュニティを通じて、支え合いによる課題解決と学び合いによる成長が促進されます。私たちは、このような環境の構築に貢献し、それぞれが自分らしさを最大限に発揮できる体験や生活を創出し、日々の生活をより充実させる未来を目指しています。

今抱えている課題

MESHは、プログラミング教育やアイデアを形にするプロトタイピング、問題解決型のアクティブラーニングなど、小学生から大人までさまざまな対象やテーマ、目的で活用されています。

参考:これまでのMESH活用例
https://recipe.meshprj.com/jp/

さらに私たちが想定していた用途の範囲を超えて、特別支援教育や福祉施設などで障がいのある方や周囲の方々が、MESHを活用して個別ニーズに合わせた支援装置をつくって日々の生活を豊かにする事例が見られるようになってきました。

これらの事例では、3DプリンターやMESHのようなツールを組み合わせ、それぞれの個別ニーズに合わせた解決策が人々の手によってテクノロジーを活用しながら実現されています。テクノロジーへのアクセスが容易になることによって、これまで諦めていた問題が解決されていく好例といえるでしょう。

しかしながら、このような事例は、まだそれほど多く可視化されておらず、それを必要とする人々に届く機会が少ないというのが現状です。そのため、これらの事例を多くの人に届けるためには、効果的な発信と、それらを享受し、波及していくコミュニティが必要だと考えています。

3か月間のプロジェクトのゴール

「人の可能性をテクノロジーで引き出す共創の場」づくりに向けて、具体的な方針が立てられる状態になっていることが、3か月間のゴールです。 そのために、以下2点の実施をお願いいたします。

1. イベント企画と運営
インクルーシブとテクノロジーをテーマとしたイベント開催(東京または京都)を2024年夏に予定しています。このイベントでは、手軽に使えるテクノロジーの一例としてMESHを使用していただき、身の回りのものやデジタルファブリケーションとの組み合わせによって、障がいの種類や状態に合わせた新たなツールや体験づくりをしていただきます。
皆さまには主に、
・企画内容の詳細検討
・参加者募集
・当日の運営
を担っていただきます。
企画立案や会場確保についてはプロジェクトオーナー側で行い、皆さまには中身づくりやその準備・運営に集中していただけるようにいたします。またテクノロジーの専門的な知識をお持ちでなくても大丈夫です。

2. 共創の場づくりのための要素検討と仮説構築
1で開催するイベントを活用して、「人の可能性をテクノロジーで引き出す共創の場」をつくるために必要となる要素、あるいはハードルとなる要素の検討を行っていただきます。またそれらの要素から、どのようにすればより多くの人が参加したくなる場を実現できるのか、仮説をつくっていただきます。
たとえば、イベント参加者にテクノロジーを活用いただいたときや、周囲に共有しようとしたときに生まれる困難や課題を、観察やインタビューから見つけていただきたいと考えています。
以上の例に限らず、さまざまな方法で「人の可能性をテクノロジーで引き出す共創の場」を実現するための要素検討をしていただくことを期待しています。

プロジェクトの先にあるこの事業のゴール

障がいやライフステージの違いによる身体的・能力的な差異があっても、テクノロジーを活用することで、社会や環境との制約を取り払うことができます。一人一人が自分らしく生活していくための解決策を手に入れる手段を、流通性のある形で提供し、人々が関わり合いながら持続的に提供され続ける環境を実現したいと考えています。この事業を通して、障がいの有無によらずテクノロジーを気軽に活用し、自分たちらしい体験・生活を創り出すことができる未来の実現を目指します。

プロジェクトオーナー(法人)自己紹介

ソニーグループ株式会社 CSV事業室は、社会課題を事業で解決していくことを目指して活動している組織です。 すべての人が創造性を発揮し、感動を享受することにより、包容力のある持続可能な社会の実現に貢献したい。私たちは本気でそう思っています。 課題を抱える人、課題を解決する人。ちょっとしたアイデア、長年培ってきたソリューション。応援したい気持ち、活動したい熱意。大切につないでいきます。

■事業内容
・社会課題解決事業の開発・創出・運営・支援
・社会課題と技術のマッチングおよび支援
・社会起業家性の涵養・養成・支援

■職場の雰囲気
新しいことにチャレンジするマインドを持ったメンバーが集まった明るく活気のある職場です。新しいことを始める組織なので、前例はありません。制約にとらわれず、多様性を尊重し自由に意見を交わしながら活躍できる雰囲気です。スキルの有無にとらわれず、共感いただける方を歓迎します!

プロジェクトオーナー(個人)自己紹介

萩原丈博
IoTブロック「MESH」の開発者。ソニー株式会社(現・ソニーグループ株式会社)入社後、ネットワークサービスの企画開発や、機械学習など知的情報処理の研究開発に従事。2011年-2012年スタンフォード大学訪問研究員として、Human Computer Interaction領域で研究。2012年にMESHの原型となるプロジェクトをスタートし、2015年に事業化。 MESHは現在、全国各地の小学校プログラミング教育や、大学や社会人研修などに活用されている。コンピューターテクノロジーを文房具のように誰もがアクセス可能なものにすることで、人々の創造性を引き出していくことを目指している。MESHはグッドデザイン未来づくりデザイン賞、キッズデザイン優秀賞など受賞。

村田華蓮
IoTブロック「MESH」のプロダクトプランナー。大学ではHapticsがテーマの研究室に所属し、VR/AR空間における触覚、とくに柔らかさ提示に関して研究。大学院卒業後、ソニー株式会社(現・ソニーグループ株式会社)へ入社。R&Dにて立体音響技術を用いたインタラクション技術の開発や、新規UX提案・開発リードを担当。2024年よりMESHチームへジョインし、現在MESHの次世代を探索中。学生時代のメキシコでの留学経験を経てIT分野のジェンダーギャップ課題に関心を持ち、一般社団法人(現NPO法人)Waffleにて活動したことを皮切りに、社会構造によってうまれる教育・貧困格差などの社会問題へも幅広く関心を持つ。

事務局からのコメント

障がい者福祉の領域では、それぞれ障がいの度合いや特徴も異なるし、当事者の方の情報をオープンにすることに躊躇いもあると思うので、「自然にノウハウがオープンに公開されていく」ということは起こりづらい領域だと思います。でもだからこそ、ご本人も、介助者も、細かい不自由を生活の中でたくさん抱えていらっしゃいます。

インターネット、スマホなど含めのIT環境が成熟してきた今だからこそ、細かいスペシャルニーズの解消法をストックしシェアするプラットフォームで、不自由を感じている方々の大きな生活改善を起こせる可能性が高まってきていると感じます。また、ソニーという日本を代表する会社が、「社会課題解決」にテクノロジーを活用して真っ向勝負で熱い熱量で向き合っていることも、ワクワクします。
「みんなのテクノロジー活用ノウハウを蓄積して、不自由を解消する」という壮大なチャレンジに是非、力を貸してください。

説明会ムービー

法人概要

所在地: 東京都港区港南1-7-1
従業員数:
売上・予算規模:
事業内容:

プロジェクトオーナー(法人)自己紹介をご参照ください。

募集概要

報酬プラン A:プロボノ(無報酬)、6時間/週
B:プロボノ(無報酬)、2日(16時間)/週
C:プロボノ(無報酬)、3日(24時間)/週
採用予定人数 2~3
こんな人に来てほしい!

インクルーシブな取り組みに興味のある方。
どのような環境でもコミュニケーションを取りながら、前向き、熱心に、主体性を持って取りくめる方。失敗を前向きに受け止められる方。

個別説明会
  • 1回目:2024/04/22(月) 19:00-20:30
オンライン面談候補日
  • 1回目:2024/05/20(月) 16:00-22:00
  • 2回目:2024/05/21(火) 16:00-22:00
  • 3回目:2024/05/22(水) 14:00-22:00
キックオフMTG候補日
  • 1回目:2024/06/04(火) 19:00-20:30
  • 2回目:2024/06/11(火) 19:00-20:30

ORGANIZER 運営組織

CONTACT お問い合わせ

NPO法人ETIC. Beyonders事務局

お問い合わせは、以下のフォームからお願いいたします。

お問い合わせフォームへ