• 2024年上期
  • サステナブル
  • 地域活性化・まちづくり
  • well-being

サステナブルな社会を地域から。地域の中小企業・中間支援団体による公正な移行”Just transition”に挑戦してきた2年間の事業評価と発展にむけた戦略立案 & 絶賛ジャストラ中!火力発電所全撤去した尾鷲からつくる最先端事例に向けたマーケティング調査など

  • 全国/三重県
NPO法人ETIC.
  • 生煮え度
募集終了 公開中

プロジェクト概要

Just transitionとは、2009年のCOP15(第15回国連気候変動枠組み条約締約国会議)でITUC(国際労働組合総連合)が提唱した概念と言われ、日本語では「公正な移行」と訳されています。日本全体で人口減少や過疎化など人口動態も移り変わるなかで、地域においては特に一次産業など気候変動による影響も大きく受けていますが、さらにグローバルで進められる脱炭素の潮流のなかで、日本のエネルギー政策も石炭火力発電の廃止に舵を切っており、長年地域経済を担っていた火力発電所が完全撤退するなど、地域に根付いた企業と地域との関係性も様々変化が起き始めています。今後も地域単位や業界単位、商圏などのエリア単位で雇用や産業移行の必要性が高まってくると考えられています。

ETIC.では、2023年より”Just transition”をテーマに中小企業・中間支援団体の事業開発の支援を行う「ジャストラ!」プロジェクトをJ.P.モルガンのスポンサードにより開始。今後も温暖化対策や環境配慮・環境再生型事業への転換が求められるなかで、関連する雇用の喪失や貧困拡大、地域に対する負の影響やジレンマにも目を向け、全国のプレイヤー同士で”公正さ”の視点を学び合いながらビジネスモデルづくりを行ったり、行政を巻き込んでの地域社会の移行に向けたシナリオづくりなどを進めています。

今回は、①2年間取り組んできた中小企業支援プログラムを通じて生まれた地域発・日本ならではのJust transitionの動きを振りかえる事業評価と、今後、更に大きく事業者の変容をどう促していけるのか、変革のシナリオを策定していきたいと考えています。

▼ETIC.のジャストラ!プロジェクトとは?はこちらから↓
 https://justra.etic.or.jp/

さらに今回はもう1つ。
2022年、三重県尾鷲市では約60年間稼働した火力発電所が撤去されました。発電所関連の産業により最盛期には3000人以上が働き、人口も3.5万人を超えるなど火力発電所の存在が地域経済を支えていた尾鷲ですが、現在では60年前に比べ人口は半分になり、高齢化率は45%、漁業や林業といった基幹産業も衰退の一途をたどる、いわゆる地方の典型となりました。
世界的に見ても火力発電所が撤去され更地になったという事例がほとんどないなかで、広大な更地が残った尾鷲市は、課題の最先端地として『新しい社会のモデル』となりえる可能性を秘めています。今後、日本だけではなく、世界にとっても、火力発電所の廃止、撤去の事案は増えていくことが予想されますが、地域の発展を支え続けたかつての発電産業と豊かな暮らしは、その喪失とともに一転、ゼロからまちづくりを考えるという事態となりました。

ジャストラ!プロジェクトでは、この尾鷲三田火力発電所内の施設メンテナンスなどを請け負っていた尾鷲ヤードサービス㈱と、長年尾鷲の地域プロデューサーとして活躍してきた伊東将志さん率いる一般社団法人つちからみのれも参画。尾鷲ヤードサービスでは火力発電所が撤去されるまで発電所で鉄関連の仕事をしていましたが、発電所の撤去を機に尾鷲に残り、新しく事業を興すことを決断。元よりある技術を活かして耕作放棄地を開拓し、農業や低炭素型の観光産業へ事業転換を推進するだけでなく、つちからみのれと共に「鉄から土へ」をスローガンに掲げ、官民一体・多世代を巻き込む形で尾鷲の次の未来に繋がるまちづくりと事業開発に挑戦しています。こうした三重県尾鷲周辺を舞台に進められる民間側の自律的な取組や事業を、今後はさらに研修としてコンテンツ化し、Just transitionに関する学び合いのプラットフォームを作っていけたらと思っています。そこで、さらに②尾鷲のJust transitionを切り口にした研修コンテンツづくりに向けてのマーケットリサーチや(もし可能であれば)営業活動に向けた資料整備なども進められたらと思っています!

▼尾鷲のジャストラに向けた取り組みはこちらから↓
 https://drive.media/posts/37615

根底にある想い・ビジョン

日本は温室効果ガス排出国でありながら、気候変動による被害額は世界一であるほど、気候変動の負の影響を強く受けている国でもあり、特に農作物の収穫量の増減や漁獲高の変化など地域経済への影響もすでに生じています。今後も少子高齢化や過疎化など全国的に人口動態も移り変わるなかで、安全保障の観点からも重要とされる”食”と”エネルギー”は日本の地域にこそ支えられており、従来の一極集中や中央集権型ではなく、地域を牽引する中小企業や中間支援団体から自律分散型かつ自然共生型の事業展開を推進し、さらに雇用の側面などにおいて”包括性”や”公正さ”という観点が備わったり、強化されたりしていくことで、国内外含め、様々な属性の人たちに「選ばれていく地域」が生まれ、地域自体や日本全体のレジリエンス向上にもつながると考えています。

今抱えている課題

・”Just transition”という概念の一般認知がまだ低い中で、Just transitionを切り口にどういうマーケットが生まれ得るか、プロジェクトを通じて生まれてきている成果をどう意味づけできるか、の課題にぶちあたっています。ですので、研究者であったり企業の人たちであったり、地域の人たちであったり、、色んな人たちと新たな価値創造を考えてみたいと思っています!
・さらに、今後も石炭火力発電所の撤退が相次ぐことが見込まれる日本において、三重県尾鷲で起きている事象は先進的・先行事例であると考えられますが、なかでも行政や民間企業も動かしながら、地域の民間側から自律的な動きを進める(一社)つちからみのれでは、Just transitionを切り口にした研修受入を進めていこうと考えています。そこで、つちからみのれが推進している動きをどう切り取り、コンテンツとして準備していけばよいか、をマーケットリサーチなどを進めながら、一緒に整理させていただけると嬉しく思っています!

3か月間のプロジェクトのゴール

①”Just transition”の戦略策定
・Just transitionに関する海外の動きなどをリサーチ(特に海外のローカルにおける動きなどがあれば)
・本事業における成果見込みを共有した上で、地域発のJust transition的な動きを今後どういう風に広げていったら面白そうか、新たなマーケットを生み出し得ることができそうか、ロジック整理をさせていただけたらと思っています。

②三重県尾鷲の民間企業が推進するジャストラ研修づくりに向けたマーケティングリサーチ・営業活動など
・(①と重複するが)Just transitionに関する海外の動きなどをリサーチ(特に海外のローカルにおける動きなどがあれば)
・つちからみのれと尾鷲ヤードサービスを中心とした動きや根底にある想いなどを共有させていただいた上で、研修コンテンツや今後の動きの仕掛けとしてどういう方向性があったらよさそうか、どういう人たちに研修を届けたいか、などマーケットリサーチや潜在的な顧客整理、事業開発の方向性検討などをさせていただけたらと思っています。

プロジェクトの先にあるこの事業のゴール

これまでも既存の中央集権型や一極集中の社会システムから地産地消や自律分散型の社会システムの移行が重要であると言われてきた中で、”包括”や”公正さ”も含めたJust transitionという概念は、近年高まる人権への意識も含めたものであり、これまで重要とされてきたキーワードをより価値を持つ概念にアップデートしていける可能性もあるのではと考えています。
Just transitionという概念が広まり、それにより今まで取りこぼされがちだった視点や取り残されていた人たちがきちんと意識的にフューチャーされ、誰もが活躍できる社会を地域からつくっていくことで、個人としては安心して自分らしく生きていくことができ、地域としても持続可能な事業や雇用へ移行でき、日本社会としても自律分散型へのシステム移行がより加速していき、将来世代に禍根を残さない新たなマーケットが生み出せたらと思っています。

プロジェクトオーナー(法人)自己紹介

NPO法人ETIC.は30年以上、「アントレプレナー」を増やすために、約30年に渡り「こんなことをやってみたい」という個人の挑戦を応援・支援してきた非営利団体です。2000年代からは地域でのプレイヤー育成や中間支援団体の立ち上げ・育成も手掛け、現在では2,000を超える地域の個人や団体などの繋がりを有しています。今回はETIC.のローカルイノベーション事業部としてジャストラ!プロジェクトを推進している他、地域の新たな経済を生み出すローカルベンチャーの輩出・育成を目指す「ローカルベンチャー推進協議会」の運営や、全国の家業後継者が500名以上加入する「家業イノベーション・ラボ」の運営などを推進しています。

一般社団法人つちからみのれは、尾鷲市の大きな変革を前に独自のまちづくりを進めるため、2021年に設立された団体。尾鷲市向井地区を起点に、子どもから大人まで多世代を巻き込みながら、この地から未来を作り、持続可能な地域づくりを目指す。2023年より向井地区で多世代の居場所「むむむ。」を運営(日本財団「子ども第三の居場所」事業採択)。他に、NPO法人G-netの「ふるさと兼業」地域パートナーとして紀伊半島の企業・団体と外部人材のマッチング・コーディネート等も手掛ける。NPO法人ETIC主催、JPモルガン協賛の「ジャストラ!」事業にグループ1(北海道下川町・宮城県石巻市・島根県海士町・徳島県上勝町・三重県尾鷲市)として採択され、これに取り組んでいる。

プロジェクトオーナー(個人)自己紹介

松本未生
NPO法人ETIC. コーディネーター / つちからみのれ(プロボノ)/NPO法人ER.代表
中2から気候変動に関心を持ち、大学は沖縄で海洋生物学の遺伝子研究からスタート。
震災以降、コンセントの先にあるエネルギーやエネルギー政策に関心を持つようになり、大学院ではエネルギー政策と熟議型民主主義の研究を実施。
エネルギー政策に翻弄される電源立地地域の状況を目の当たりにし、この関係性をどうにかできないかと思い、エネルギー系の技術開発を進めるNEDOへ入構。洋上風力発電や海洋エネルギー発電、再エネ×中小ベンチャー支援の事業を担当後、外資系コンサルに一瞬転職したのち、2019年よりETIC.ローカルイノベーション事業部に参画。Just transitionの概念に出逢ってからジャストラを全力で探求・推進したい人として尾鷲で動くプロジェクトにも関わらせていただいています。

事務局からのコメント

ETIC.内で”Just transition”について行っているプロジェクトでのメンバー募集です。熱量が高い場であるだけでなく、起きているコトや集まっている情報は、どれもこの先の未来に向けて明るい兆しを感じるワクワクするものばかりです。是非、この分野に関心のあり方に飛び込んでいただきたいです。

法人概要

所在地: 全国/三重県
従業員数: 100名以上(ETIC.)/10名以上(つちからみのれ)
売上・予算規模:
事業内容:

募集概要

報酬プラン A:プロボノ(無報酬)、6時間/週
採用予定人数 3
こんな人に来てほしい!

☑地域の持続可能性や自律分散型の動きに関心がある人
☑地域の事業者主体の事業開発等に関心がある人
☑気候変動やエネルギーなどに関心がある人
☑”公正さ”や人権への関心がある人
☑海外事例の調査などが好きな人・得意な人

などなど、いずれかにピピピと来た方、ぜひご応募お待ちしておりますー!

個別説明会
  • 1回目:2024/05/13(月) 12:00-13:00
  • 2回目:2024/05/09(木) 00:00-00:00
  • 3回目:2024/05/09(木) 00:00-00:00
オンライン面談候補日
  • 1回目:2024/05/16(木) 13:00-16:00
  • 2回目:2024/05/10(金) 13:00-16:00
  • 3回目:2024/05/13(月) 14:00-16:00
キックオフMTG候補日
  • 1回目:2024/06/03(月) 12:00-13:30
  • 2回目:2024/06/07(金) 13:00-13:30

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