子育てで仕事をあきらめざるを得なかった母たちに仕事をつくるー地方における両立支援プロジェクト

私たちが暮らすのは、名古屋から電車で1時間ほどの場所に位置する、岐阜県恵那市と中津川市（それぞれ人口約4.6万人、7.3万人）。
自然豊かで、中山道の宿場町を中心に交通の要所として栄えた歴史をもちながら、近年はものづくりを中心に発展してきたエリアです。

現在整備が進められているリニア中央新幹線が開業すると、品川まで約1時間、名古屋まで15分程度になる場所でもあります。

私たちチームEma（運営：株式会社ココアイ）、岐阜県恵那市・中津川市のママ・パパを中心としたメンバーと共に始まった、業務請負チーム・サービスです。

「問い合わせ」から「納品」までリモートで完結する形で、事業者さまの業務をサポートしながら、より多様で豊かな働き方を作っています。

チームEma：https://kokoai-mtena.com/team_ema

現在40名ほどのママ・パパがメンバーとして登録してくれています。その中には、10年以上事務職の経験がある人、IllustratorやPhotoshop等を使ったデザイン業務ができる人、企業のSNS運営の経験がある人、開業を目指して勉強中の人など、様々な経験や意欲を持った人たちがいます。

私たちは、よりママ・パパの活躍の場を広げたい！！と考えています。

今回のプロジェクトは、そのための都市部企業のニーズ調査です。

■リサーチの内容（予定）
・外注先を探している都市部企業はどんな企業なのか、もしくはそのような企業はどのような外注先を探しているのか
・上記企業へのニーズヒアリング

私たちが目指すのは、恵那市・中津川市に暮らすママ・パパが、自分の望む暮らしを実現できる状態です。

現状、恵那市・中津川市では、職業上や結婚等を理由として、男女ともに 20 代を中心に転出超過が続いています。特に女性の人口流出が進み、大きな課題となっています。

どうしたら「このまちで暮らし続けたい」と思える20代〜40代が増えるんだろう？
そんなことを考えた時に、私たちが向き合ったのが、子育て中の働き方でした。

働くことは、暮らしに必要な金銭を稼ぐものであると同時に、自分のスキルを活かしたり、やりたいことを実現したりする場所でもあります。

しかし主に女性において、出産・育児のタイミングで、働くことから離れざるを得ない人たちが多いのが現状です。
中にはお子さんがまだ小さかったり、不登校や通院などの事情があったりで、パートタイムで働くことも叶わない人もいます。

私たちはチームEmaを通じて、子育てをしながらでも、望む形で働き続けられる地域を実現したいと考えています。

「株式会社ココアイ」に込めたのは「誇らしくアイすべき人生を、このまち（ココ）の全ての人に」という思い。
ここで生まれ育った人も、ご縁あって暮らすことになった人たちも、誇らしく愛すべき人生を送ることができるように、事業を展開しています。

チームEmaは2024年夏にスタートし、企業さんから案件をいただき進行していますが、企業さんとの接点や受託数、また収益率はまだ低調です。

人件費単価が岐阜よりも高い都市部企業にアプローチしたいと考えていますが、地元メンバーばかりで運営しているため、どのような企業さんにニーズがあるのか、またどのようなサービスを求めているのかが分からず、考えている状態で止まっています。

多様なママパパが活躍できる仕事や、十分な委託料をママパパにお支払いするためにも、企業さんのニーズを理解すること、案件を増やしていくことがとても重要です。企業さんのニーズを知ることで、サービスのブラッシュアップや体制強化をしていきたいです。

企業のニーズを調査や関係者へのヒアリングしたうえで
　↓
例えば…
・ターゲットとなる企業が明確になる
・提供できるメニューが見える
・営業先のリストができる
・サービスを伝える営業資料ができる
・（可能であれば）案件受託の可能性がある企業と出会える　など

【3年後のイメージ】
・恵那・中津川の100人のママパパが、チームEmaを通じて望む働き方ができている

チームEma（株式会社ココアイ）

株式会社ココアイは、2023年に恵那市で設立された会社です。「誇らしく愛すべき人生を、このまちの全ての人に」をビジョンに、働き方支援や起業支援、人材育成に取り組んでいます。

チームEmaは、株式会社ココアイの事業部門として、地元の経営者やフリーランスと共に2024年にスタート。家庭も仕事も、どちらも大切にし続ける人たちをサポートすべく、ママパパの働き方のサポート、事業マネジメントをしています。

「仕事と子育ての両立支援」と聞いて、今時そんなこと当たり前じゃない？と、
思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、地方ではけして当たり前のことではありません。
子どもが急な熱を出したとしても、安心して預けられる病児保育のようなサービスはなかなかありませんし、
リモートワーク、フレックス制度など弾力的な労働が叶うような企業も多くはありません。

体が弱く病気をしがちだったり、障害をもっていたり、
引きこもりの問題を抱えているお子さんがいる家庭の多くは、
お母さんが働くことをあきらめて、家で子どもの世話をします。
でも、ほんとうにこれでいいのでしょうか。

「働きたいのに働けない、子どものために仕方ないとあきらめる」
そんな親の姿をみて、一番傷ついているのは、子どもたちではないでしょうか。

今回、古井さんが立ち上げたチームEmaは、
スキルや経験をもった母たち父たちがチームを組んで、仕事を請け負うプロジェクトです。

多様なメンバーが集まっているこのチームに、働くことの喜びと生きがいを！
イキイキと社会に貢献する親をみる、その子どもたちの笑顔を私たちも見てみたいです。