&PUBLICが蓄積してきた社会的インパクトを可視化するノウハウをもとに、事業のうみだす社会的インパクトを可視化できるワークショップツールの開発に取り組みます。具体的には、ステークホルダーカード、インパクト指標カードなど、直感的に理解しやすいようアート化(グラフィックデザインを入れた)したカードを制作。カードを活用することにより、自分たちの事業の社会における存在意義の言語化・可視化を直感的に進められるツールを開発します。
例えば、
・「海の生態系の回復」
・「良い助け合いのコミュニティ」
・「スポーツが人々の幸福に与える影響」
など、多様な社会課題の解決や社会価値の創出をどうやって測るのか。これからの社会的インパクトを測る指標にどんなものがあるのかをカード化していくために、
国内外の様々な研究の調査などもあわせて起こって、インパクト指標のカードを充実させていくことなどが実際に取り組むことになります。国内は論文のデータベースを参考にして指標を集めたり、時にはイタリア在住の研究員とも連携いただきながら(日本語OK)、指標を充実させていき、カード化できればと思います。最終的にはプロジェクトチームに入っていただく&PUBLICのデザイナーがデザインしたカードを用いて、実際に企業現場でカードを活用したインパクト可視化ワークショップを実験的に開催し、改善を加えた上で、「社会的インパクトを楽しく可視化できるツールを世の中に送り出すプロジェクト」です。
<インパクト志向による「地方自治OS」のアップデート>
いま、地方自治体は年間で約100兆円もの支出をしており、GDP(国内総生産)に換算すると2020年度は約63.4兆円。これは国内のGDPの11.9%に匹敵する大きな影響力を持った領域です。一方で、自治体の現場を見ると、増やせない職員数、多様化する地域課題、求められる説明責任や行財政改革など、難易度の高い仕事になっています。
こうしたなかで地域課題の解決力を向上させていくために2つのことが必要と&PUBLICは考えています。
1つめは、「何をやるかではなく、どんな社会環境価値が生まれたか」を追求するインパクト志向に行政が変化すること。
2つめは、行政を「サービス業から本来の行政」に戻すために、課題解決や価値創造への市民参画を多様な形で増やすこと。
この2つの変化を起こすことで「政策を実行する基盤の革新」を私たちは目指しています。
そのためには、全国各地の企業・NPO・行政の現場で日々試行錯誤されている多様な挑戦の社会的インパクトを可視化し、インパクトをうみだす山の登り方を知恵として蓄積するデータベースが必要と考え、インパクトマネジメントツール「パーパスボード」の開発に取り組んでいます。また、このデジタルツールを活かした「マイクロインパクトボンド(MIB)」という新たな官民連携の仕組みの社会実装を目指しています。「MIB」については、説明会でも詳しくご説明しますので、ぜひご参加ください。
企業や行政、ソーシャルセクターの多様な社会課題解決または社会価値創出のインパクトを可視化しようとすると、「どんなモノサシで測るか?」というインパクト指標の難しさに必ず直面します。
例えば
・「海の生態系の回復はどのように測るのか。」
・「森の豊かさはどのように測るのか。」
・「良いコミュニティとはどんな軸で判断できるだろうか。」
自然現象を観察し、真理を解明する研究者たちは尺度(指標)をおいて日々研究に取り組んでいます。多様な研究者の使う尺度(指標)を収集・整理し、事業がうみだす社会的インパクトを測定する指標として使える状態に編集し、これらに基づき可視化されたインパクトとその生み出し方が、データベースに蓄積されていくことで、はじめて行政政策への活用が効果的に進むと考えています。
&PUBLICでは、インパクト指標の収集・分類からはじめ、それらをわかりやすくビジネスの現場に橋をかける工夫をすることで、アカデミアとビジネスの世界を繋げることを課題として設定しています。
◎定量的に実現したいこと
1)社会的インパクトの可視化に有用なインパクト指標(測定方法含む)の収集及び開発:20指標/人*
→すでに&PUBLICが先行して指標収集を行なっています。論文データベースから興味のある社会的テーマでどんな研究者がいて、どんな指標で研究を行なっているのかを調べていただく流れになります。専門知識は不要です。無理のない範囲で収集・リサーチ作業を一緒いただく想定です。
2)民間事業や行政政策の社会インパクトを可視化するワークショップキットの完成
→デザイナーにも入っていただき、ステークホルダー(例えばこどもや高齢者など)の絵や、インパクト指標の絵をわかりやすく表現していくためのデザインに関する意見交換を皆さんとしながら、開発を進めていければと思います。プロダクトをうみだす取り組みです。
3)カードを活用したインパクト可視化ワークショップの実験実施とキットの改善:2回程度*
→応募していただける皆さんの会社の有志やご友人とともに実験的に開催して改善点を見つけられたらと思っています。
◎定性的に実現したいこと
1)プロジェクト参画メンバーが社会的インパクトと測定方法について社内で講演できる程度に詳しくなっている
→社会的インパクトに関する市場は現在急拡大しており、サステナビリティの事業部や事業会社においてもインパクトの可視化が求められ始めています。プロジェクトを楽しみながらも、同時に、皆さんのキャリアアップにも繋がる時間になれば幸いです。
◎定性的に実現したいこと
①ワークショップキットを活用した社会的インパクト可視化プログラムが日本中の企業や行政で活用されている
→行政の総合計画という10年を考える計画策定や、企業のサステナビリティ事業部などで本キットが使われているイメージです。
②収集したインパクト指標をデータベースとして持つインパクトマネジメントツールが完成している*
→説明会で現在開発中の社会的インパクトの可視化と最大化を支えるデジタルツール「パーパスボード」についてご紹介予定です。
&PUBLIC 株式会社(登記名称:アンドパブリック株式会社)
2023年2月に創業。民間企業や行政施策の社会的インパクトを可視化・最大化するインパクトデザインカンパニー。「地方自治OSのアップデート」を掲げ、成果志向の行政と金融手法を活用した市⺠参画を政策実行の基盤づくりに挑戦。
⻑友 まさ美|&PUBLIC株式会社 代表取締役CHRO
人やチーム、地域の可能性を最大限に引き出し、共創を生み、社会問題の解決を行うことに関心を持ち、システムコーチングやファシリテーション、人材育成研修を行う。2023年に「公共の力をともに革新しよう」と合言葉に&PUBLIC株式会社を共同創業。「ロジックモデル」を用いた対話のワークショップに全国各地で取り組む。
Z世代の子たちは、「ソーシャルビジネス」の話をしてもあまりピンときません。彼らからすると「社会によい、サステナブルな事業であることって当たり前」という感覚を持っているからです。誰もが、より良い社会を願って、それぞれの事業を進める中で、「その成果をどう図るのか」はとても大きな論点です。収益性とは違い、複雑で難しいモノサシであり、ソーシャルベンチャーも、NPOも、行政も、それぞれその図り方を試行錯誤しています。その問題に向き合い、それぞれの試行錯誤を集合知としていくことは、大きな価値があります。ぜひ、そこにワクワクする方に、飛び込んでいただきたいです。
所在地: | 神奈川県中郡二宮町二宮212栄ビル305 |
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従業員数: | 0名(役員2名・業務委託5名) |
売上・予算規模: | 3000万円(第2期) |
事業内容: |
<⺠間事業や行政施策がうみだす「社会的インパクト」の可視化・最大化に取り組むインパクトデザインカンパニー> 現在は、コンサルティング・ワークショップ・デジタルツールの3つの手法を用いて、多様な社会的インパクトの見える化に挑んでいます。特に全国各地における多様な挑戦と試行錯誤でうみだされる「社会課題解決や社会価値創出の実践知」をデジタルの力で蓄積し、地方自治体での政策立案に活かせるインパクトマネジメントツール「パーパスボード」の研究開発に注力。今後は、地方自治体のインパクト志向へのシフトを支えるとともに、デジタル債権を活用した小口投資の仕組みによって、地域住民が地域課題解決に参画し、財務的リターンと社会的リターンの双方を得られる「マイクロインパクトボンド(MIB)」という構想の実現にむけて挑戦していきます。私たちの暮らしに密接に関わる地方自治の仕組みが変わること。そんな「政策実現のための基盤」をつくり変えることで、未来のこどもたちにより良い社会づくりの仕組みをバトンタッチする「地方自治OSのアップデート」をめざしています。 |
報酬プラン |
A:プロボノ(無報酬)、6時間/週
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採用予定人数 | 3 |
こんな人に来てほしい! |
・社会的インパクト領域に興味関心のある方
*報酬プランはプロボノ(無報酬)にしていますが、ワークショップキットを一般企業に提案した結果、有料で受注できた場合には売上の活用して視察ツアーを開催します。具体的には、&PUBLICが社会的インパクトの指標開発や活用に取り組んでいるプロジェクトのなかから、「北海道」または「屋久島」のいずれかへの視察ツアーを開催し、プロジェクト参加者の皆さんに現場を体感いただこうと考えています。 |
個別説明会 |
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