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マイノリティである移民ルーツの若者が自分らしく生きる力を!持続的な活動にむけた基盤づくり

  • 滋賀県
特定非営利活動法人immi lab
  • 生煮え度
募集中 公開中

プロジェクト概要

immi labのビジョンは、マイノリティである移民の声が尊重され、反映される社会を作ることです。そのために、移民ルーツの若者のレジリエンス育成事業をおこなっています。また、移民の「アライ」(味方)を増やすため、移民コミュニティにボランティアとして関わる人を増やせる仕組みづくりをしています。

immi labは寄付型NPOになることを目指しており、そのために効果的な特に法人を対象とした寄付集めの戦略と仕組みを作りたいです。この3ヶ月を通して、移民の現状は他人事ではなく、いつでも自分ごとになりえるということを、より多くの法人に気づいてもらうための道筋を見出したいです。

具体的には:
・immi labの運営チームや活動内容やビジョンをどのように法人に伝え、またどのような企業と相性が良さそうか。
・どのようなパートナーシップを組むことがお互いにとって利益になりそうか。
などの調査と戦略立案をおこなっていただきたいです。
また、団体として継続的に実施していけるよう、寄付依頼前〜後のアクションを整理し、運営チーム実行することをサポートしていただきたいです。

また、課題や現場を知っていただくため、可能な限り滋賀県の現場にお越しいただき移民ルーツの若者や他ボランティアと交流していただけると嬉しいです。交通費は自己負担となります。

immi labがこれまでに実施したクラウドファンディング記事:https://for-good.net/project/1000725
現場活動の様子がわかるInstagram:https://www.instagram.com/immilab_jp/
ボランティアや運営の声を発信しているnoteブログ:https://note.com/immi_lab

根底にある想い・ビジョン

immi labのビジョンは、マイノリティである移民の声が尊重され、反映される社会を作ることです。
すべての人がマイノリティな側面を持っているため、すべての人にとって良い社会になるうと考えています。

私たちは特に移民ルーツ(移民二世)を持つ若者の伴走と教育支援事業を通して、日本で育った移民ルーツの若者が本音を出せるようエンパワーメントし、社会にかき消されないような仕組みを作っていきたいと思っています。親の移民世代とは違って、自分の意思で移住した訳ではない移民ルーツの若者こそが、日本そして世界で自分らしい生き方を築いていけるようになってほしいと思っています。

【immi labが取り組んでいる移民、特に「移民ルーツの若者」の課題について】
国内住民のうち約3%(約280万人)は移⺠で、そのうち約20万人がブラジルからの移⺠です。特に、移民2世として日本で育った若者らは、親が日本語を話せないことから日本社会と孤立すると同時に、親の通訳者として日本社会への窓口として幼少期から困難を抱え、不信感や自信喪失などの傾向が強いです。
私たちの現在の活動現場である滋賀県には約1万人のブラジルルーツの人々が暮らし、中学卒業後に非正規で工場の重労働勤務する以外の選択肢を取ることはほぼありません。この格差の原因は、若者が日本社会から孤立していることであり、「進学の仕組みが分からない」「日本から出たことがないのに電車に1人で乗ったことがない」などの状況が生まれています。移民ルーツの若者は進学しても就職しても、文化や生まれの違いによる壁にぶつかります。
こういう生きづらさを抱えて、特に多くのラテンアメリカ系ルーツを持った日本育ちの若者がプロジェクトポンテへ参加を希望します。多くが「外国人だから」と自己効力感が低く、日本社会で頼れる存在が少ない。また、移民ルーツ(移民二世など)の若者として、親の世代との考え方の違いからやりたいことを応援してくれる大人が少ない。むしろ、進学せずに家庭のためにすぐにお金を稼ぐようプレッシャーを受けたり、親や親戚の日本語通訳として必要だから自立を阻まれたりすることが多々あり、工場の二交代勤務をこなす等社会では「大人」として扱われる一方、高校を卒業した後でも環境やまわりの大人に翻弄され続ける「こども」の側面ももっている若者たちです。

immi labは移民ルーツをもつ若者が直面する障壁を取り除くのではなく、たとえ困難な状況でも自分で自分の人生を切り開いていける力「レジリエンス」の育成したいと考えて、レジリエンスの内面要素と環境的要素の両方を育成するためのプログラム設計をしています。内面要素とは若者の個の力(自己効力感、リーダーシップ、計画実行力など)、環境的要素とは若者のまわりの環境(頼れる存在、所属するコミュニティの多様性など)を指します。
メンターによる個別伴走と内面育成のためのカリキュラムを通して、これまでに参加した若者の多くが「自分は本当の日本社会のことを全然知らなかった」「人に相談できるようになった」「これからも大変だろうけど、今回できたから何とかなりそう」などの声をあげています。

移民である親にこれまで翻弄されてきた経験が多く、今後もそうなる可能性の高い移民ルーツの若者に、自分の人生を切り開いていける実感を抱いてほしい。さらに、移民や移民ルーツの若者はマイノリティなだけでなく、参政権がないため社会の仕組みを変えたくても変えるのが非常に難しい現実があります。そのような中、日本社会では未だ「外国人」と解像度の低い理解が残っています。だからこそ、より多くの人が移民ルーツの若者の背景や見てきた世界にすこしでも理解を深めて、同じ日本で育った者として一緒にできることを考える社会をつくりたい。

そんな思いで活動しています。

そしてこの社会をともに形づくる存在の代表格が、immi labのメンターやボランティアの方々です。「人手」ではなく、共に学び合いながら社会を変えていく仲間です。関わってくださる方々が楽しんだり、自身の成長を感じたりできるような組織作りをしています。

今抱えている課題

組織の課題:資金不足
寄付集めの対象とメニュー、フォローアップなどをしっかり考え、作り込むことにリソースが割けていません。やりたい気持ちは山々なのですが、現場や日々の運営のことに追われて後回しになり、寄付集めに対して積極的な行動ができていないのが現状です。
興味をもってくださっている企業さんと繋がる機会はあるのに、その機会を無駄にしてしまっているのももったいないと感じています。特に、滋賀県内の企業さんや、経営者ご自身が移民であったり家族に移民経験者がいたりする方に、興味をもっていただけています。

このプロジェクトを通して、チームのひとりひとりが「今月は〇〇企業や個人の方々を対象に寄付のお願いをお話に行きます。その時には、△△△のようなメッセージ性で、フォローアップはXXXのようにおこないます。」と明確に考えられるような仕組みづくりの一環ができればと思っています。

3か月間のプロジェクトのゴール

◎定量的に実現したいこと
1. immi lab とのパートナーシップに興味を持ってくださりそうな法人(企業)のリサーチ
immi lab と相性の良さそうな法人をリストアップし、分析していただきます。immi lab運営ですでに連携に興味を持ってくれそうな法人の簡単な情報収集を行っていますので、そのデータベースを参考にアップデートしていく形で調査を進めていただきながら、プロジェクト参加メンバーの皆さんの理解を深めていただける作業になります。

2. 特定の1社に向けた資料の作成
リサーチ・分析していただいた結果をもとに、1社を選んで、資料を作成していただきます。

3. 資料作成をしなかった法人へのメッセージ性、提案メニューなどimmi lab営業キットの開発
その他法人へのアプローチに関して、今後immi labがどのように活動を伝えていけば良いのか、リサーチ・分析していただいた結果をもとに、運営スタッフと意見交換をしながら今後活用できるようなキットの開発を進めていければと思います。

◎定性的に実現したいこと
1. プロジェクト参加メンバーがimmi labの運営スタッフに法人向け寄付集めのノウハウを伝授できるようになっている
プロジェクトを楽しみながら、法人ごとにどのようなアプローチを取ると良いかを考えていただく過程を通して、みなさんのさらなるスキルアップにつながれば幸いです。
2. プロジェクト参加メンバーがimmi labの活動や思いについて社内で講演できるくらい詳しくなっている
immi labの活動に興味を持ってくれる人をもっと増やしていく、そのためにこちらも惜しみなく全てを共有します。是非、もっと私たちの活動のファンを増やす手伝いをしてください。

プロジェクトの先にあるこの事業のゴール

今年度の団体としての組織規模が700万円になることが第一目標です。
そして、法人と寄付やボランティア連携のためのパートナーシップを結んでいたいと思っています。
3年後には、滋賀県で現在実施しているプロジェクトポンテが持続的に継続していける形で運営できており、他地域(とくに西日本)への拡大を開始していることが目標です。より多くの移民ルーツの若者がレジリエンスを身につけ、日本社会で生きていけるようになることが目標です。
また、5年後までには移民ルーツの若者の存在と声をもっと可視化するプロジェクトを始動し、日本社会にすでに存在する多様な人たちの魅力が伝わればと思っています。

プロジェクトオーナー(法人)自己紹介

特定非営利活動法人immi lab(immi lab)
移民の「声」が消されない社会を目指して、関西拠点に活動するNPO法人。2022年から行っているプロジェクトポンテでは、滋賀県在住の移民ルーツを持つ若者のレジリエンス育成伴走事業を運営。それぞれの若者のペースで挑戦したいことにメンターが伴走し、さらに挑戦したい若者向けの進学・進路支援もおこなっています。
移民当事者だけでは変えづらい社会の構造を一緒に変えていく仲間「アライ(Allies) 」を増やすための発信やしかけをおこなっています。移民ルーツや移民経験があるメンバーが多い、とても多様なチームです!

【immi labの特徴】対話重視の事業と組織運営 / 現場主義 / 国際的&多分野 / ボランティアが多い / 多様な連携先
【主な連携先】
準学校法人ラチーノ学院(滋賀県東近江市にあるブラジル学校、学生数約200名)/ 滋賀国際協会 / 京都外国語大学 / JICA関西センター / 日本国際交流センターJCIE / 大阪府国際交流財団 / サイデラポッドキャスト / Portal Japão / 滋賀ブラジルフェス実行委員会 / 在名古屋ブラジル領事館 /関西圏のカフェや商店など

【ビジョン】移民の声が消されない社会をつくる
違いが分断ではなく、対話を生む社会をつくる。

【行動指針】
対話を諦めない。わくわくする未来を作ろう。「しくみ」として作る。まず、自分を大切に。行き詰まったら、現場へ。Wholeness.

【メンターの声をまとめた記事やペア活動インタビュー記事をご参照ください。】
1. 支援するだけじゃない?自分の成長も感じる!メンターの本音
https://note.com/immi_lab/n/n89d1dda46b15
2. 勇気を出して相談できるようになった! 【ペア活動体験談:AちゃんとYさん】
https://note.com/immi_lab/m/m261efc61e06e
以下、一部抜粋
「普段は非常勤講師として特別支援学校で教える中で、ブラジルルーツの子との関わりがあり、その後移民ルーツを持つ子たちの進学や進路について興味を持ったことがきっかけで参加しました。メンター活動はやりがいもありますし、自分のキャリアを改めて見つめ直すきっかけになりました。すごく色々な人にメンターやってみるのをおすすめしたいです。(Cさん)」
「外国ルーツの夫が職場で差別的な扱いをされてるのを見て、「このまま日本を嫌いになって欲しくない。こんな日本の状況を変えたい。」と思い、自分になにかできることはないかと探していたところimmi labを見つけ、理念に感動し、メンターをしています。メンターの存在の大切さを実感しましたし、immi labに関わることで仕事仲間、家族、学生時代の友達とはまた違った方々と知り合え、視野も広がるので、とても楽しく活動しています!(Yさん)」

【運営ボランティアの声はこちらの記事をご覧ください。】
https://note.com/wakana1669/n/ndd053ed6d2ed?magazine_key=m38dc6a2eed8f

プロジェクトオーナー(個人)自己紹介

代表理事の北川ぺドロソ実萌です。(苗字が長いのでみほさん、みほちゃんと呼んでください)

大学の時から13年間米国で移民として暮らしました。政権交代が与える影響を間近で見てきた経験から移民特有の生きづらさを感じ、自分にできることとして日本に住む移民の現状を何とかしたいと思いimmi labを立ち上げました。元々の専門は参加型デザインと質的調査で、移民分野の専門家ではありません。だからこそ、現場の当事者や専門家からたくさん話を聞きながら構築できる事業や組織の「強み」があるといつも思っています。

ビジョンに共感した人に来て欲しいことは大前提ですが、私のマネジメントスタイルが対話重視なので、仕事として割り切るのではなく、その背景にあるモチベーションや人生観の話もできる人の方が相性が良いと思います。本質を捉えていて、効果的であればやり方はお任せします、というオープンエンディッドな環境でも活動できる方が向いてます。コミュニケーションスタイルは結構はっきり言う方だと言われますが、その前提に前述のような言動の背景にある話をしているのが理想です。楽しいことが好きなので、難しくて大変な活動でも「楽しめる」人が理想です。
まだ社会課題にもなっていないようなこの課題に一緒に挑戦したいと思ってくれる皆さんと是非お話したいです。応募お待ちしております!

前職:米国デザインファームGobee Groupにてエチオピアやブラジルでの国際保健分野の現場リサーチと戦略策定を担当。マサチューセッツ工科大学機械工学部卒。京都育ち(日本ルーツ)京都在住。

事務局からのコメント

「移民」という言葉に触れて、遠い存在のように感じる方もいるかもしれません。ですが外国ルーツの方、家族がそうだという方は実際には少なくないですし、これからも増えていくでしょう。
特に今回のプロジェクトは法人の仲間集めがテーマで、個人的に共感してもらうだけではなく、法人が意思決定をできるようなメッセージやメニュー設定が必要です。難易度は高いかもしれませんが、この過程に向き合うことは、「マイノリティの声や課題を広く発信していく」という、他のマイノリティの課題にも通じる知見経験が得られると思います。
多様でパワーのあるチームも魅力ですし、希望すれば滋賀で移民ルーツの若者と会う機会もありそうです!

説明会ムービー

法人概要

所在地: 滋賀県東近江市・近江八幡市
従業員数: 2 (+ボランティアスタッフ4名)
売上・予算規模: 300万円
事業内容:

特定非営利活動法人immilabは、「移民の声が消されない社会」を目指して関西拠点に活動する団体です。

主要事業プロジェクトポンテでは、移民ルーツの若者の「レジリエンス(困難かた立ち上がる力)」の育成するため、メンターによる個別伴走と対面プログラムを実施しています。主に滋賀県在住のラテンアメリカルーツの15歳〜25歳約70名と関わってきました。

◎個別伴走(メンタープログラム)では、オンラインでの1対1の対話を通して信頼関係を構築したメンターと、一緒に小さな成功体験を積み重ねます。メンターは多くの若者にとって移民コミュニティ外の「初めての友達」であり、カリスマティックアダルトと表されるようなナナメの関係の大人。支援者ではなく、若者の対話相手であり、1人ではできないと感じることを一緒にやってみる存在です。初めは日本人の大人と話すこと自体に抵抗がある若者も、信頼関係を築いた後には親にも話さないことを相談をし始めることもあります。今後の人生で困難な状況に陥った時にも、メンターと一緒に挑戦できた経験が、諦めずに生きる「レジリエンス」の一部となると考えています。

◎対面プログラムは、若者の視野を広げ、将来にむけた実行力をつけるためのカリキュラムです。多様な人との交流や訪問・ワークを組み合わせた内容で、2025年度は特に「日本育ちである」「移民ルーツである」アイデンティティを将来につなげるための内容に力をいれる予定です。オンラインコミュニティも運営しており、イベントや個別相談も日々行っている。

◎大学進学を希望している若者には伴走型の丁寧な進学支援も実施しており、2024年度は3名の若者が大学・専門学校に進学しました。(ブラジル学校出身者としては珍しい進学例。)2024年度から、多くの若者にとっての障壁である入学金支援のためのポンテ基金も運営している。昨年度から学校訪問などアウトリーチにも力をいれており、今年度後半からは他県への拡大も開始する予定です。

募集概要

報酬プラン A:プロボノ(無報酬)、6時間/週
採用予定人数 2-3
こんな人に来てほしい!

・immi labのビジョンに共感してくださる方
・immi labが伝えたいと思っていることの本質を失わないまま、法人に伝わりやすいメッセージ性やアプローチ方法を構築できる方。
・難しいと言われても諦めない方

ちなみに、immi labのカルチャーはこのようなものです。
◎運営メンバー全員と「人」として関係を築くことができ、意見が違う時にもチームとしての最善案に辿り着けるまで、対話することを諦めない。
◎ルールや仕組みがまだできあがっていない状況下でも、何をすべきか主体的に考え、行動できる。
◎白黒はっきりつけられない曖昧なことや、成長中のカオスなプロセスを楽しめるマインドがある。
◎フットワークが軽く、とりあえずやってみる、試してみることができる。

個別説明会
  • 1回目:2025/04/21(月) 12:00-13:00
オンライン面談候補日
  • 1回目:2025/05/19(月) 12:00-14:00
  • 2回目:2025/05/19(月) 17:00-19:00
  • 3回目:2025/05/20(火) 12:00-14:00
キックオフMTG候補日
  • 1回目:2025/06/09(月) 18:30-21:30

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